東京都昭島市にある日吉神社で行われる「榊祭(さかきまつり)」をご存知ですか?このお祭りは、神様が宿ると言われている榊の神輿を担いで、深夜から明け方まで、町内を練り歩く伝統行事です。
榊の葉には紙垂がついており、祭礼後には榊の小枝をもぎ取って神棚に供えると魔除けになると言われています。お祭りでは、神輿だけではなく、お囃子を乗せた山車も登場しますので、二日間で大変な賑わいとなります。
地元の人だけではなく、遠方からも多くの人が集まるお祭りとなっています。もちろん屋台も出店されますので、美味しい物を食べながら、伝統行事を楽しめるお祭りなんですよ。
今回は東京都昭島市の日吉神社で開催される「榊祭」について、日程やアクセス方法、駐車場情報などをお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
日吉神社 昭島の榊祭りの日程
東京都昭島市にある日吉神社で行われる「榊祭」は、毎年9月の第3土曜日・日曜日に催されるお祭りです。250年以上の歴史がある盛大なお祭りです。253回目を迎える2019年は9月14日(土)・15日(日)に開催されます。
榊祭の発祥は、明和4年(1767年)とされています。寛保元年(1741 年)9月5日に山王大権現の称号を賜った栄誉を記念して、氏子一人毎月一文の積立が始まり、その積立が明和4年(1767年)に御社殿を再建修理と神輿の新造として実を結び、その記念にその年の9月19日に第1回の祭礼を行っています。
これが現在まで続く榊祭の始まりです。これほど長い歴史を持つお祭りは全国でもなかなかありませんから、ぜひ一度足を運んでほしいお祭りです。全国でも稀な暁の祭りとして知られ、2日間に渡って夜通し行われます。
昭和50年(1975年)に東京都の無形民俗文化財に指定されました。氏子町内である拝島町を西から順に加美町(かみちょう)、奈賀町(なかちょう)、志茂町(しもちょう)の3町に分けて交代で年番に当たり、その年の祭礼を取り仕切ることになっています。
御神輿や屋台などのお祭り自体は昼間から行われているのですが、メインとなる榊の神輿巡行が始まるのは、土曜日の夜中です。毎年だいたい23時50分ごろから始まります。そこから時間をかけて町内を練り歩き、午前4時すぎ頃に境内に戻ってきて日吉神社境内に据え置かれ、そこでこの行事のクライマックスともいうべき榊取りが行われます。
この榊の枝を取ると一年間無病息災でおくれると言われているため、あっという間に榊の神輿はすべての枝がもぎ取られてしまいます。とても迫力ある光景ですよ。
昭島市日吉神社へのアクセス方法
昭島市の日吉神社は、東京都昭島市拝島町にある神社です。住所は、東京都昭島市拝島町1-10-19です。最寄り駅からは距離があるため、徒歩で行こうと思うと少し大変かもしれません。
JR 青梅線昭島駅あるいはJR青梅線・八高線・西武拝島線拝島駅より徒歩30分は見る必要があります。拝島駅から歩くと行きは良いのですが、帰りは上り坂になるため、帰りはもう少し時間がかかるかもしれません。
電車を利用される方は、駅からバスを利用することをおすすめします。JR中央線・青梅線・南武線立川駅からと、JR青梅線・八高線・西武拝島線拝島駅からの2ルート路線があります。
立川駅からの場合には、立川駅北口バス停から、拝島駅・拝島操車場・牛浜駅入口行きに乗り、拝島大師停留所まで約20分ほどです。1時間に4-5本の間隔で運行しています。
拝島駅からの場合には、立川駅北口行きに乗り、拝島大師停留所まで約13分ほどで着くことができます。こちらは1時間に2-3本の間隔での運行です。
お祭りの当日は神社周辺に交通規制が敷かれるため、バス停の位置が変わります。臨時バス停が設けられますので、臨時バス停から日吉神社まで歩いて移動することになります。
日吉神社 昭島に便利な駐車場
「榊祭」当日は、日吉神社の駐車場を利用することはできません。通常であれば、日吉神社西側(拝島第一小学校との間)および日吉神社参道に数台車を停めることができるのですが、神社周辺に交通規制が敷かれるため、神社付近まで車で入ることができない状況になります。
交通規制が行われるのは、14日(土)の19:00~15日(日)の4:30までと、15日(日)の13:00~20:00までです。この時間帯は奥多摩街道の拝島町交差点から拝島三叉路交差点間が通行止めとなります。バスルートも合わせて変更となりますので、詳細は公式ホームページで確認してくださいね。
駐車場は、臨時駐車場として、昭島市の市役所駐車場が臨時開放されます。開放される時間は、14日(土)の23:00~15日(日)の5:00までと、15日(日)12:00~17:00までです。昭島市役所の住所は、東京都昭島市田中町1-17-1です。
日吉神社までだと歩いて約10分の距離にあります。そこまで遠くない位置にありますので、車で来場される方は、こちらの臨時駐車場を利用されると良いでしょう。
また、公式ではありませんが、日吉神社周辺の住宅で、個人駐車場を開放される方もいます。日吉神社に近いというメリットはありますが、1日1000円ほどの金額が発生します。また、台数に限りがありますので、そこまでおすすめはできません。どうしても日吉神社周辺で駐車をしたいという方のみ検討されてくださいね。
まとめ
さて、今回は東京都昭島市で開催される「榊祭」について、日程やアクセス方法、駐車場情報などをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
日吉神社で行われる歴史ある祭礼で、夜通し行われるという大変特徴のあるお祭りです。夜中に町中を練り歩く榊の御神輿も、昼間に行われる神輿行列も、見応え充分です。特に行事のクライマックスともいうべき榊取りは、一度は見てほしい光景です。
夜中に行われるのでなかなか来場するのが難しいとは思いますが、検討されている方は、ぜひ夜通しお祭りを楽しんでくださいね。
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