1年間の会計業務、お疲れ様でした。お金に関わる業務ですから、書類等の作成に間違いがないように慎重になりますよね。役員の中でもとくに神経を使う業務だと思います。
会計収支報告書の作成を終えたあとは、監査を受けて書類の内容を確認してもらい、問題がなければ総会で報告、後任者に引き継ぎという流れになると思います。あともう少し頑張ってくださいね。
今回は会計収支報告の監査について、監査のやり方や行う適任者、会計監査報告書の書き方や文例についてお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
会計監査は役員がやるの?
監査とは、収入や支出が団体の本来の目的に沿ったものか、また、団体の規約に則った会計処理が行われているかについて、会計担当とは別の視点から調べ、評価することです。
団体に所属している会員が気持ちよく活動できるように、会計事務が信頼できるものであることを証明する目的があります。監査を行う人の仕事としては、会計事務とお金の管理が正しく行われているかどうかを監査し、間違いがあれば指摘・助言するというものです。
会計担当以外の会員に対する透明性や客観性を確保し、適切な監査を行うためには、中立的な立場の人がその役目を担う必要があります。
部活動における会計監査については、基本的に役員ではない、同部活動に所属する保護者が監査を実施することが多いです。まったく外部の方に監査をお願いする「外部監査」もありますが、部活動の収支報告であれば「内部監査」でも十分です。
会計監査は役員の経験がなく、かつ新役員にもならない人に依頼すると良いでしょう。
監査役の選出については、保護者会などで選出する場合や、会計担当が個人的に依頼する場合もあります。不明な点については、前任の会計担当に聞いたり、他役員に相談すると良い助言がもらえますよ。
会計監査のやり方
会計監査は、会長、会計担当が同席し、監査役に書類の確認を行ってもらい、問題ないことを確認する作業です。監査役はできるだけ複数人のほうが好ましいと言われています。
監査に必要な会計に関する書類(予算書、会計報告書、帳簿、通帳など)を準備します。監査役が各書類の確認業務を行う中で質問が出てきた場合には、会長と会計担当が応じていく流れです。
監査を行う上で、チェックしていくべき項目は以下のとおりです。
①監査の実施:監査に必要な書類を準備し、会長と会計担当が立会います。
②日常の会計事務の確認:会計に関するルールや規則を確認し、管理する責任者は明確か、印鑑や通帳の管理について確認します。
③帳簿の体裁の確認:団体のルールに従って帳簿が付けられているか。
④領収書と帳簿の突き合わせ:領収書は揃っているか、欠番はないかなどを確認します。
⑤帳簿とその他の書類の突き合わせ:参加費を集めるものについては参加申込書が保管されているかなどを確認します。
⑥帳簿と通帳の突き合わせ:通帳の記録に不明確な点がないかどうか。
⑦書類の最終確認:必要な書類が全部揃っているかどうか確認します。
⑧監査報告:監査が終了し、監査報告を行います。
必ずしもこの流れに沿わなければならないわけではないので、あくまでも参考にしてくださいね。
会計監査報告書に書き込む文例
監査を終えると、最終的には監査報告を行う必要があります。監査報告は、総会などで口頭で実施されることもあれば、監査報告書を作成して書面にて実施する場合もあります。
監査報告では、まずはじめに「いつどこで(年月日・場所)」「誰が(監事の名前)」「誰の立会のもとで(会長や会計担当など)」「どのような確認作業を行ったか」を報告します。
必要な情報をまとめて
のように伝えれば問題ありません。
監査において会計処理が正しく行われていた場合には、その旨を報告します。報告の方法としては
のように、適切な処置をあったことを報告します。対して、会計処理に気になる点があった場合には、単純な集計ミス等は会計担当に修正を依頼します。
そうではなく事実関係を調査する必要がある際には、その旨を会員に報告し、改善方法について話し合うなどの手段が必要となります。
まとめ
今回は、会計収支報告の監査について、監査のやり方や行う適任者、会計監査報告書の書き方についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
監査を行う際には、予めどのような質問が想定されるか、書類に不備はないかなどをじっくりと確認し準備したうえで臨むとスムーズに進みます。前任の会計担当にも話を聞いておいたり、また監査にも同席して立ち会ってもらうと心強いかもしれません。
会計業務は日常的に行われているものですから、決算時だけではなく、定期的に報告や監査を行っておくと、年度末の作業が軽減化されるかもしれませんね。
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