みなさんは太宰府天満宮の中にペンギンのような銅像があることをご存知でしょうか?この銅像は「鷽(うそ)」という雀のような小さな鳥で、オスは頬から喉の辺りの羽が赤いのが特徴の可愛らしい鳥の銅像なのです。
太宰府天満宮ではこの「鷽(うそ)」を天神様の守り神として祀っていて、「鷽(うそ)」のお守りやおみくじなども売られています。いったい何故、この可愛らしい鳥が太宰府天満宮に祀られているのかや「鷽(うそ)」の特別なお守りやおみくじなどをご紹介します。
太宰府天満宮の鷽(うそ)とは?
太宰府天満宮にとって「鷽(うそ)」とはどのような鳥なのでしょうか。太宰府天満宮には「鷽(うそ)」にまつわるお話が幾つか伝え残されています。
一つは、菅原道真が太宰府に左遷された翌年の1月7日の神事の最中、冬なのになぜか蜂の大群が飛んできて襲われた時、どこからか鷽(うそ)の群れが飛んできて蜂を食べしまい菅原道真を救ったというものです。
また、太宰府天満宮を建てる時に材木を食い散らかしていた虫を鷽(うそ)が食べてくれたという話もあります。これらの話から鷽(うそ)は幸運を招く菅原道真の守り神として太宰府天満宮に祀られているのです。
その他にも、「鷽」という文字が「學(学)」という文字に似ていることから、学問の神様である菅原道真と関連しているという理由や、菅原道真は「嘘」をつかない誠実な人だったので「鷽(うそ)」と「嘘」をかけているというような理由からも「鷽(うそ)」が太宰府天満宮で大切に祀られているそうです。
太宰府天満宮の鷽替え神事
太宰府天満宮では、「鷽(うそ)」にまつわる「鷽替え神事」という神事があります。「鷽替え神事」は毎年1月7日18時から桜門横の天神広場で行われる神事で、「木うそ」という木彫りの鷽像を持って参加します。
神事は「替えましょ、替えましょ」の掛け声のもと、参加者が暗闇の中で「木うそ」を交換するというもので、今まで知らず知らずのうちについてしまった「嘘」を天神様の誠心に替えるという意味と、これまでの悪いこと(凶)を「嘘」にして今年の吉に取り換えるという意味があります。
「木うそ」は1月7日の「鷽替え神事」が行われる前にだけ特設の木うそ授与所で購入することができるのですが、数に限りがあるので参加する場合は早めに行って購入してください。
また、この「木うそ」の中に6体の純金でできた「金うそ」が用意されていて、この「金うそ」が当たると更に幸せになれるとされています。
神事の時に交換した「木うそ」は家に持ち帰り神棚にお祀りしておくと良いそうです。この「鷽替え神事」は太宰府天満宮だけでなく、全国の菅原道真ゆかりの天満宮や神社でも行われています。
太宰府天満宮のお守りの鷽(うそ)はどのようなお守り?
鷽替え神事には行けないのでお守り。
太宰府天満宮の鷽ちゃんかっこいい。 pic.twitter.com/iH3ZzlowWk— 藤波。 (@fujitwi5) 2019年1月6日
太宰府天満宮には「鷽(うそ)」をモチーフにしたお守りがあります。鷽のお守りは開運のご利益がある、きりりとした大きな目に赤い喉元が特徴の可愛らしいモチーフのお守りです。
種類もいくつかあって、金色の袋に鷽のモチーフが装飾された「金うそ幸せ守」(1,500円)やちりめん生地で作られた鷽のマスコットのストラップタイプの「幸せおまもり」(1,000円)、鷽が鈴になった「幸せの鈴お守り」(1,000円)、鈴の音で厄を払う「うそ鈴」(500円)、鷽モチーフの笛のお守り「うそ笛」(500円)などがあります。
また、「鷽替え神事」で使用する木彫りの鷽「木うそ」(1,000円)は「鷽替え神事」の時だけに頂ける貴重なお守りです。
おはようございます
太宰府天満宮で買ったお守りが「幸せを運んでくる鳥 鷽(うそ)」って名前だったので、「いや、嘘なんかい!」って思わずツッコミを入れてしまいました😅 pic.twitter.com/aUPJ53mTOp— 栗毛のぽかつき@活動休止中 (@Pokatsuki_Grass) 2019年1月4日
どれもとても可愛らしいお守りですが、一番のおすすめはちりめんマスコットのお守りです。ピンクや水色など数種類のカラーのものがあるので、どれにするか悩みながら選ぶのも楽しいですよ。太宰府天満宮に行ったときには幸せが訪れるように「鷽(うそ)」のお守りを購入してみてはいかがでしょうか?
太宰府天満宮のおみくじの鷽みくじはどのようなおみくじ?
太宰府天満宮で、二年前に買ったお守りを納め、新しいお守りと鷽(うそ)おみくじを購入。今度のお守りは白にしました。おみくじは吉です! pic.twitter.com/EvRHZQsAIY
— 🌲🍎五臓五腑ノリコ🎀🌻 (@noriko55) 2017年4月1日
太宰府天満宮には、「鷽(うそ)」を扱った「鷽鳥みくじ」というおみくじもあります。手のひらサイズの「木うそ」の形の筒状のおみくじで、中におみくじが入っています。
このおみくじには頭の部分に赤いひもが付いているので、おみくじを抜き取った後はお守りとしても使える一石二鳥のおみくじなのです。
初穂料は1回300円になっています。
また、1月7日の「鷽替え神事」の時にだけ引くことができる「金うそみくじ」というおみくじもあります。この「金うそみくじ」は初穂料は一回500円になっていて、鷽鳥みくじの中に入っているおみくじの結果で色々な縁起物が当たるおみくじで、大当たりは純金の鷽になっています。
純金の鷽は6体用意されていて、当たった人にはその年さらなる幸運が授かるとされています。純金の鷽以外にも空くじなして色々な景品が当たるので、「鷽替え神事」に行かれた時にはぜひ運試しをしてみてくださいね。
太宰府天満宮の御朱印については次の記事を参考になさってください。
太宰府天満宮で御朱印をいただく方法!時間や場所、御朱印帳も買える?
まとめ
そもそも「うそ」という言葉は古語では「口笛」という意味で、「鷽(うそ)」は鳴き声が口笛に似ていることからこの名前になったと言われています。そんな可愛らしい小鳥が天神様の守り神だなんて素敵ですし、笛には魔よけの力があると言われているので更にご利益がありそうですよね。
また「木うそ」や小さな「土うそ」が入った「うその餅」や「鷽(うそ)」のモチーフを使ったお土産も太宰府天満宮の参道にあるお土産屋さんで購入することが出来ます。
太宰府天満宮にお参りに行った時には、おまもりやおみくじと一緒にかわいい鷽のお土産なんかもいかがでしょうか。
コメント