韓国や台湾、中国などでは、日本で使用されている「西暦」の他に「旧暦」が存在しています。日本でお正月を大切にするように、旧暦のお正月が「旧正月・春節」にあたる時期となります。
特に台湾では西暦のお正月よりも旧暦のお正月が重要視され、春節の時期は盛大にお祝いをします。
そこで今回は、台湾の旧正月について、旧正月の挨拶、挨拶に適した期間、旧正月の過ごし方などをご紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
台湾の旧正月の挨拶
2020年の台湾の「旧暦新年を祝う」文化、いわゆる旧正月の日程ですが、旧正月は1月25日(土)となっています。旧正月を含む前後7日間が祝日となるため、1月23日~1月29日までがお休みとなります。よって、2020年の旧正月休みは「1月23日~1月29日の7日間」です。
日本でいう元旦は、春節では「初一」とされ、大晦日は「除夕」とされています。春節の時期は家族や親戚で集まり、一緒に過ごし、様々なお祝いやイベントを行う期間となっています。
日本では「あけましておめでとう」という挨拶が新年を迎える際の挨拶として定番ですよね。台湾でも一般的な新年の挨拶があります。「新年好」「新年快樂」といった挨拶です。友人同士の新年の挨拶で多く使われ、「你好」に近いニュアンスです。
台湾の友人に挨拶をするのであれば、上記に上げた言葉が、日本で言えば「あけましておめでとうございます」にあたるため、適しているでしょう。
また、少し変わった挨拶としては、「恭喜發財」があります。これは、お金が儲かりますようにという意味を込めた挨拶です。商売をする人達の間やビジネスに携わる人向けの挨拶だそうです。
日本では、相手に対して正月早々にこのようなストレートで露骨な言い方は使いませんが、中華圏ではごく当たり前のことのようですよ。文化の違いが垣間見れて、面白いですよね。
台湾の旧正月の挨拶はいつからいつまで?
日本の新年の挨拶も、言葉によって使用できる時期や期間が決まっていますよね。「良いお年を」は大晦日まで、「あけましておめでとう」は新年を迎えてからなど、挨拶一つとっても細かなルールがあります。
台湾の旧正月の挨拶も様々なルールや禁止事項があるようです。今回私が調べた情報は、地域によって異なったり、現代ではあまり気にされなくなったルールもあるようですので、あくまでも参考程度にしてくださいね。
一番基本的な表現の「あけましておめでとう」にあたる「新年快樂」という挨拶は、年越し前でも、新年を迎えてからでも使用できる万能の挨拶です。
日本だと大晦日に「新年あけましておめでとう」と言われると違和感がありますが、「新年快樂」には「祝你」という言葉が含まれており、年越し前に使った場合には、「来年は良い一年でありますように」という意味も含みます。
また、新年の挨拶に関しては、春節の連休中はもちろんのこと、旧暦新年の15日目までは、日本の「松の内」に相当するため、新年の挨拶として使用しても問題ありません。
新年の挨拶に関するタブーとしては、「正月3日目は赤狗日にあたるため、不吉を呼ばないために新年の挨拶をしてはならない」や「相手の一年の健康運が下がるため、寝ている人に年始の挨拶をしてはいけない」といったものもありますよ。
台湾での旧正月の過ごし方
台湾の旧正月の過ごし方は、日本のお正月と似ています。家族や親戚が一同に介し、新年の挨拶をしたり、食事を一緒にしたりして、お祝いをします。
旧正月に入る前、各家々ではまず部屋を掃除します。大掃除をして、1年間の不運を外へ出し、幸せを迎えるためです。それと共に、旧正月が近づくにつれ、ヘアカットをする人が多くなります。これは「1年間の不運を髪の毛と一緒に切り落とし、来年へ連れて行かない」という意味が含まれています。大掃除に関しては日本と同じですし、不運や厄を翌年に持ち越さないという考えも共感できますよね。
旧正月の食事に関しても、日本と共通するところが多くあります。旧暦の大晦日には、皆実家に帰り、家族一同が集まって年越しの夕食を一緒に食べます。日本では一品一品意味を込めた「おせち料理」がありますが、台湾でも同じくおめでたい物の形に似た食べ物を、旧正月に食べる文化があります。
水餃子の形は昔の貨幣「元宝」と似ているため、「お金を招く」ことを象徴する食べ物とされています。また、丸い食べ物は「一家団欒」を意味し、家族を一箇所に集まるのを象徴する食べ物として旧正月の食卓でよく見かけますよ。
その他、子どもたちにお年玉をあげたり、お店の初売りがあったりといった点も日本のお正月と似ています。基本的に新年を迎えるお祝いごとは、どの国でも共通点が多いものなのかもしれませんね。
まとめ
さて、今回は、台湾の旧正月について、旧正月の挨拶、挨拶に適した期間、旧正月の過ごし方などをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
日本と似ている点も多く、興味がわきますよね。
旧正月は、日本の中華街やコリアンタウンなどでも旧正月を祝うイベントが行われることがありますよね。現地に行かずとも身近なところで体感することができますから、興味がある方は、そのような場所に足を運んでみてくださいね。
台湾の旧正月に旅行をお考えの方には次の記事が参考になりますよ。是非、読んでみてくださいね。
台湾へ2月の旅行は旧正月にあたる?お店は休み?観光でおすすめはココ!
コメント