成人式が終わってホッとするのもつかの間。成人式で着た着物のクリーニングが待っていますね。
成人式でほんの数時間しか着てないから振袖のクリーニングはまだ大丈夫かな、と、思いますよね。でも、長襦袢はどうでしょうか。長襦袢は洋服で言えば、肌着に近いものです。でも、クリーニングに出すとなるとそれなりの値段がかかってしまいますよね。
ここでは、長襦袢をクリーニングに出す頻度や、半襟を付けたままクリーニングに出して良いものか、また、簡単に自宅で洗濯する方法についてお伝えします。参考になさってくださいね。
長襦袢をクリーニングに出す頻度
成人おめでとうございます。普段着物を着る機会はなかなかありませんから、着た後の対処は悩みますよね。振袖は特に衿が汚れると思いますので、襟元を見てそこまで気になるところがなければそのまま畳んで保管しても大丈夫です。
長襦袢は実際は汚れていないように見えても、Tシャツや下着と同じで直接肌が触れるものですから、時間が経つと黄ばみが浮き上がってくる場合が多いです。成人式が行われるのは1月なので寒い時期だから汗なんてかいていないと思いがちですが、そんなことはありません。
長襦袢は信じられない位よく皮脂や汗を吸い取ります。上に厚い着物を着て、暖かい室内で過ごすのですから、基本的に長襦袢は汗をたっぷり吸い取っていると考えてください。
できれば、一度着た長襦袢は自宅やクリーニングで洗ってきれいにしてから保管したほうが後々のためにも好ましいです。
長襦袢は自宅で洗うことができます。素材にもよりますが、洗濯機で洗えるものもありますよね。絹の場合には必ず「手洗い」になりますので、注意してください。長襦袢は洗って脱水したあとそのままアイロンをかける必要があります。間違っても乾燥機は使用しないでくださいね。
結構手間がかかりますから、重いきってクリーニングに出しても良いかもしれません。値段は3000-4000円ほどとそこまで高くありませんから、自宅での洗濯が難しく感じる方はクリーニングの利用をおすすめします。
着物のクリーニングについては次の記事が参考になりますよ。
着物をクリーニングに出すタイミングは?料金の相場は?どこに出す?
長襦袢をクリーニングに出す時は半襟は付けたまま?
一般的なクリーニングに半襟が付いたまま長襦袢を出すと、半襟は外さずつけたまま丸洗いをするところが多いです。長襦袢は半襟を付けたままクリーニングに出しても何の問題もありません。
半襟の折り目部分が汚れていたり、目に見える大きな汚れがある場合には、外して半襟単体でクリーニングをお願いすることもできますので、クリーニング店に出す際に確認してみると良いと思います。
クリーニング店にもよりますが、長襦袢だと3000-4000円ほど、半襟単体では1000円ほどの料金でお願いすることができますよ。
半襟はもともと、着物を毎日着ていた時代に汚れたら外して、自分で洗うことが普通でした。毎日のように着物を着ていると長襦袢全体を頻繁に洗うことができなかったので、人の目に見える半衿だけを外して洗っていたわけです。
半襟を外して自分で自宅で洗濯する場合には、半襟の素材に注意してください。正絹でできた半襟は手洗いすると縮んでしまったり、施されている刺繍がよれてしまったりするため、専門のクリーニングに出すことをおすすめします。
ポリエステルや木綿でできた半襟は洗濯機で洗うことができますよ。「弱」で洗い、洗い終わったら手でやさしく絞り、陰干しをします。生乾きのときに、布目に沿ってアイロン掛けをすると、きれいに仕上げることができます。
長襦袢を自宅で洗濯する方法
一度しか着てない長襦袢をクリーニングに出すのはもったいないと考える方も多いと思います。特に、成人式を終えられてから2年後の大学の卒業式でもう一度振袖を着るという方もいますよね。
一度来てから2年間の期間があくのであれば、半襟を外して、長襦袢とそれぞれに洗って保管することをおすすめします。半襟はファンデーションなどの汚れが付きやすいです。特に折り目は汚れが目立ちやすいので、できれば取り外して丁寧に洗ってほしいところです。今は汚れが見えなくても時間が経つと汗汚れなどがシミになって浮き上がりますから、なおさらです。
長襦袢は自宅で洗濯もできるので自宅で洗濯をする場合には、長襦袢と半襟の洗濯表示に従ってください。半襟は、どんな素材も手洗いした方が汚れを落としやすいです。特に絹素材のものはとてもデリケートですから、優しく丁寧に手洗いをしてくださいね。
長襦袢は手洗いする際には畳んで中性洗剤を入れた水の中で押し洗いをします。汚れが気になる箇所には直接中性洗剤をつけて優しく揉みこむと良いでしょう。洗い終わったらよく水で注いで優しく脱水をしてください。
最近では「洗濯できる」が特徴の長襦袢も売られていますよね。そのような長襦袢の場合には洗濯機の弱モードで、畳んで洗濯ネットに入れた状態で洗うことができます。生地が縮む原因にもなりますので、長い脱水や乾燥モードは使用しないよう注意してください。
長襦袢も半襟も、洗った直後にアイロンをかけて伸ばす工程が必要となります。低温に温めたアイロンで、シワを伸ばすのと同時に、生地を引っ張るようにアイロンをかけていきます。完全には乾かさずに半乾きの状態に仕上げます。
和装ハンガーにかけて形を整えて完全に乾いてから畳んで保管すれば、きれいに保管することができます。
まとめ
長襦袢のクリーニングについてお伝えしてきましたが、参考になったでしょうか。
着物は高価なものであることから、クリーニング代も洋服に比べると高いですよね。一度着たくらいじゃクリーニングに出すのはもったいないと思いがちです。
ですが、高価な着物であるからこそお手入れが大事ともいえます。長くきれいに保管しておきたい時は長襦袢は一日でも袖を通したらクリーニングに出して保管しておくことをおすすめしますよ。
次に振袖を着る時にきれいに保管されていると嬉しいものですよ。
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