節分に玄関先に柊鰯を飾る習慣をご存じですか。
魔よけや厄払いのために節分の時期にやる平安時代から続く風習です。
初めて聞く人も多いと思いますが、今年は家族に厄年がいるので悪事を遠ざけ家族円満に一年を過ごせるように柊鰯を作って飾ってみようと思います。
そこで、節分の柊鰯の作り方と飾り方、さらには いつからいつまで飾ればいいのかをご紹介します。
節分の柊鰯の作り方
節分の時期、スーパーに鰯(いわし)がズラりと並んでいる様や、ご近所の玄関口に葉のついた枝と鰯を組み合わせたものを見かけたことはありませんか?
実は節分と鰯は古来より縁深いものとして知られ、地域によっては「節分いわし」という、2月3日節分に鰯を食べる習慣もあります。
そんな習慣に付随して行われているのが「柊鰯(ひいらぎいわし)」という風習で、節分にやってくる鬼が嫌う柊の鋭い葉先に更に強いで匂いで鬼を追い払う焼き鰯の頭を刺して飾り付けたものを指します。
もしご家族に例えば厄年の方がいらっしゃるようであれば節分は厄を落とす絶好のチャンス!
いつもの「豆まき」や「恵方巻」に加えて柊鰯を手作りして飾ってみるのも良いのではないでしょうか?
作り方は至って簡単です。
必要なものは葉のついた柊の枝と焼いた鰯の頭。
そして枝を吊るす紐もしくは輪ゴム、玄関口に引っ掛けるためのフックを用意しておけば大丈夫。
鰯の頭は食事の準備をする際に切り落とした頭を使用すると無駄が無く良いでしょう。
柊は節分の時期であればスーパーに置いていることもありますが、園芸店であれば確実かと思います。
材料が一通り揃い、葉の先に鰯の頭を1つ差し込めば完成です。
鰯の頭が天を向くようにすると見栄えも良く出来上がるでしょう。
節分の柊鰯の飾り方
さて出来上がった柊鰯ですがどのように飾り付けるにはどのような決まりやマナーがあるのでしょうか?
基本的には玄関に飾りさえすれば大丈夫という認識で構いません。
ドアの外側に掛けたり、玄関ポーチの植木に差し込んだりなど、鬼が家の中に入ってくる道をふさぐようなイメージで良いのです。
ガムテープなどの粘着テープでドアに軽く貼り付ける形でも大丈夫です。
ただし飾り方で気をつけたいのが、魚は猫の好物だということ!
柊に刺した鰯の頭が野良猫に取られないように出来れば高さのある場所に掛けるか吊るすような形がベストでしょう。
猫に食べられるまで飾り付けるまで置いておくという風習のある地域もあるようですが。
玄関ドアに飾り付ける際に魚の油が気になるようでしたら、半紙などの紙の上に柊鰯を貼り付け、紙を両面テープなどで貼り付けると汚れもつかず片付けも楽になるでしょう。
また鰯の匂いが気になるようであれば使う紙を匂い紙にしてしまうのもひとつの手ですね。
マンションやアパートなど集合住宅にお住まいでドアの外に飾り付けるのはちょっと・・・という方は内玄関の下駄箱の上に置いておく形でも大丈夫です。
その際には鰯の匂いが靴に移ったりしないようにだけ気をつけておきたいですね。
節分の柊鰯はいつからいつまで飾る
作った柊鰯はいつ飾り付けていつ片付けるのがベストなのでしょうか?
これには地域差があります。
最も広く知られているのが2月3日節分の日に1日だけ飾り付けるというパターン。
その次に多いのが1月15日の小正月から節分まで飾りつけるというもの。
小正月とは元旦からの正月を忙しく迎えた女性のためにあるもので「女正月」という呼び名もあります。
その他には節分から2月いっぱいまたは3月3日のひな祭りまで、長いものでは次の節分までの1年間という地域もあるようです。
各地域ごとの飾りつけ期間を終えたら柊鰯を処分するわけですが、生ごみとして処理してしまうのは気が引けますよね。
かといって神社にお焚き上げまでもっていくのも手間です。
基本的には取り外した後に柊鰯に塩を振って清め、出来れば半紙無ければ新聞紙などで包んで可燃ごみに捨てれば大丈夫です。
庭のある家であれば埋めてしまったり、焼いて灰にしたものを撒いたりという形で処分することもあるようです。
魔除けや厄落としに使用した縁起物ですから雑に処分するということだけは避けたいですね。
今度の節分はいつもの定番行事だけでなく、柊鰯を飾って鬼を更に追い払い、もっと運気を呼び込んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
節分の柊鰯の作り方は、焼いた鰯の頭を柊の葉の先に刺すだけです。
用意するものは、鰯の頭と柊、これを飾り付けするための道具。
柊鰯の飾り方は、特に決まりはないので、玄関先の植木に差し込んだり、玄関ドアの取っ手にかけたり、ドアに直接貼り付けても良いですよ。
また、隣近所に臭いなど気になるようでしたら玄関内の下駄箱近くにおいても良いでしょう。
柊鰯を飾る時期は地域によって差があるのですが、2月3日の節分だけ飾るのが一般的です。
今回は柊鰯の作り方と飾り方、いつまで飾るのかについてご紹介しました。
今年の節分は柊鰯を飾り、邪気を避け幸運を呼び込みましょう。
今年一年もたくさんの幸せが訪れますように!
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