山形県や宮城県で特に盛んに行われ、秋の風物詩となっている芋煮会。東北地方各地で行われる季節行事で、秋に河川敷などの野外にグループで集まり、サトイモを使った鍋料理などを作って食べる行事で、バーベキューと併行して行われることが多いそうですね。肌寒い時期にあたたまる鍋料理は体にしみますよね。外で食べると美味しさもひとしおです。
今回は河川敷で行う芋煮会について、芋煮会のやり方、手順、必要な道具などの情報をお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
芋煮会のやり方
芋煮会の多くは、秋に河川敷などの野外で、バーベキューと併行して行われることがほとんどです。定番としては、バーベキュー場ですね。
本場、山形県や岩手県では近所の河川敷で行われることが多いようですが、場所によっては利用可能かどうかの確認が必要となります。特に人数が多かったり、大きなイベントとして行うときは、注意が必要です。立て看板などに禁止事項がかいてあることも多いので、その内容に従ってくださいね。
薪や炭を河原の石を組み合わせた囲炉裏でおこし、里芋や季節の野菜、豚肉を煮て味噌で味付けして頂きます。山形県など芋煮会が盛んに行われている地域では、芋煮の材料の売り出しはもちろん、芋煮用鍋、芋煮用薪、芋煮用ゴザ、芋煮用ガスコンロが当たり前のように無料貸し出しで置いてあるそうです。
ですが東京近郊ではなかなかそのようなところはありませんよね。そのため、河川敷などで行う場合には、カレーが作れる規模の料理場を準備すれば開催可能です。材料を切る場所と大きな鍋を火にかけられる炉があれば、作ることができますよ。
芋煮会に特別なルールはありません。バーベキューの中の料理の一品として、鍋物を作るという感覚で良いと思います。ゆったりと楽しむのであれば、テントやタープを張って、テーブルや椅子など休憩できる場所も設置しつつ、鍋を煮込むのがおすすめです。人数が多い場合には、お肉や野菜など通常のバーベキューも並行して行うとより楽しむことができますよ。
芋煮会をやる手順!効率の良い順番や事前準備
芋煮会を行う場所によっても手順や準備は異なりますが、河川敷で一から行う場合には、まず場所の確保が大切です。直火が使用可能な場所なのかきちんと確認した上で、炉の設置を行いましょう。直火ではなく炭火で行う場合には、足つきのバーベキューを焼く時の炭火コンロの上で行えば大丈夫です。
また、準備が一番簡単で作りやすいのは、カセットコンロです。あまり大きな鍋は使えませんが、火の加減も片付けも楽なので、初心者の方にはおすすめですよ。
効率の良い進め方は、火の準備班と材料の準備班に分かれて、同時進行で作業をすすめるやり方です。材料は各々が持ち寄ってもいいですし、芋煮に詳しい東北の人がいればおすすめの材料を持ってきてもらってもいいですね。地域によって味付けが異なりますから、人数が多い場合には、味を変えて2種類の芋煮を作るのも盛り上がるかもしれません。
河川敷に包丁やまな板、ザルなどの調理道具を持参するのが難しい場合には、どこか別の場所で下準備を済ませておく必要があります。バーベキュー場などであれば、炊事場があり、道具の貸し出しも行っているところも多いです。
材料の下準備を現地で行いたい場合には、河川敷ではなくて、設備の整っているバーベキュー場を会場とするのも良いかもしれませんね。
芋煮会に必要な用意するもの
芋煮会を行うにあたって必要なものはそこまで多くありません。調理道具も大きなお鍋やコンロがあれば大丈夫ですし、材料もシンプルなため調理も簡単です。
山形県など芋煮会が盛んに行われている地域では、芋煮会に参加する際には何かお菓子や飲み物、漬物などみなでシェアできるものを持ち寄ることが基本だそうです。準備している間や煮込んでいる間でも、何かつまみながら喋りながらできるので、その時間も楽しめますね。
芋煮は地域によって材料や味付けが異なります。ここでは山形県の芋煮の材料を紹介しますので、準備の参考にしてくださいね。人数は4-5人分です。
①里芋(皮付きは皮をむき)を食べやすい大きさに切る。こんにゃくは食べやすい大きさにちぎり、長ネギは斜め切りにする。
②鍋に①の里芋とこんにゃく、水を入れて火に掛ける。醤油、酒、砂糖、牛バラ肉の半分程度を入れ、里芋に火が通るまであくを取りながら煮る。
③里芋が煮えたら、残りの牛バラ肉を入れ、調味料で味を調え(分量は目安、味付けはお好みで)さらに煮る。長ネギを入れてひと煮立ちさせたら完成です。
山形風芋煮をおいしく作るコツは「水から里芋を煮る時、肉と調味料の半分を最初から入れて下味をつけること。それと、こんにゃくはちぎって入れること」だそうです。ぜひ美味しい芋煮を作ってくださいね。
まとめ
さて今回は、河川敷で行う芋煮会について、芋煮会のやり方、手順、必要な道具などの情報をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
みんなで一緒に協力して準備をして作る芋煮は美味しさも一入ですよね。大きなお鍋で作るとその分美味しくもなりますし、イベント感もあって盛り上がります。
関東地方ではあまり盛んに行われてはいませんが、山形県や岩手県など出身の方が中心となって、県人会や同好会のイベントなどで開催されているようですよ。
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